◯ランピックはこんな野望をもってます。。。
1)ルールは必然だった。
颯爽と気持ち良く走りたい....。たったそれだけの事をしたいのに、なんだかうるさいなぁ。。
そんなこと言わずに、少し長い話しですが是非とも読んで下さい。。
400年以上の時間を超えて、綿々と続く東京の町人文化。
江戸開府以来、全国各地から集まる人々は絶えることなく、江戸時代中期には100万人を超える世界最大規模の都市へ発展を遂げました。
江戸に出て一旗揚げようとするのは、もとより若い男が多く、慣れない長屋暮らしや狭い道歩きでは、つまらない小競り合いが頻繁に起きていました。
そんな無駄なトラブルを避けるために、作為的もしくは自然発生的に簡単な約束事が作られ、有益を理解した民衆は徐々にそれに従って生活するようになるのです。
道徳律を根本に、譲り合いや互助の精神、あるいは各地の優れた商習慣を取り入れて、「相手に迷惑を掛けない」「お互いが気持ち良い」「効率良く無駄がない」....そんな共生の知恵と呼べるルールが次第に増え、都市道徳と混合し人々に浸透してゆきました。
2)快適は哲学になった。
これは「江戸しぐさ」に代表される江戸町人の生活文化ですが、約束事や不文律の必然性を大勢が感じることで拡大し、各自の生活や商いに合わせて内容も枝分かれし微細になる。
約束事はやがて公然の振る舞いとなり、それを深く理解しなければ商売に差し障り、小さなマナー違反をお互いがたしなめたりすることで、洗練されて行くのです。
時代も下り世代を重ねるとルールは浸透し、ごく一般的な商教育として主人から丁稚へ、または生活道徳として親から子へ語られ、時代を超えて引き継がれて行く。
江戸のしきたりとして実に一般的な社会指向でしたが、世界中のどの文化にも類を見ない、極めて精神性の高い道徳観であり、100万人都市の美意識と調和を保つ骨子となるのでした。
3)世界一のランニング都市を目指して。
前置きが長くなりましたが、ランピックにもこういった概念を取り入れようと思うのです...。
なにも難しいルールを憶えましょう...と言うことでは無く、全ての通行者が気持ち良く行き交うために、先人の歩いた道や考え方を倣う。。
ゆずり合いを率先し、周囲に迷惑をかけず、相手の気持ちを慮る...。こんな考えのランナーが増えたら、きっと東京は世界一のランニング都市になるでしょう。
説教じみたことを言うつもりもないのですが、全員が気持ち良い「東京ラン」を目指して、まずはそんなトコから倣おうと思うのです。。